gyutanyaroのブログ

日々のつれづれを。

故郷から届いたニュースに思うこと

私は北海道の西部(しりべし地方)の出身。


今その地域のある小さな町で大きな出来事が起きている。


原発で使われなくなった廃棄物の最終処理場の候補地として、現在の町長が誘致に手を挙げたのだ。


この報道を私に伝えてくれたのは、その町の気象台に以前勤務していた40代の公務員の彼のFBであった。


彼本人とも一度、帰省時に札幌で会った。


私と彼の接点は、彼が出版した書籍、写真集を通してであった。私にとっては、彼が私の生まれ故郷のエリアを好んでくれて、自費出版にて誠に立派な書籍にその思いと、かの地の歴史的写真を大切に扱ってくれたことに、驚きと感謝の思いを感じ、直接、お礼を伝えたかったのだ。


お会いした彼は、ただただ実直な男性であった。毎日の忙しい仕事の合間を見つけては原稿書きに勤しんでいるわけで、どのように時間をつくっているのか、などと不躾な質問を投げかけた思い出がある。


今回のその町の出来事は、彼に大きな動揺を与えた。彼の思いからすると、町長のとった行動は、全くあり得ないのである。


矢継ぎ早に、以前同様のケースが沸き起こった際に、四国のとある町での状況も克明に伝えてくれた。祈りにも近い、彼の慟哭の思いが綿々と書き綴られている。


彼の書物をあらためて眺める。その土地をまるまると愛する彼の態度が、その町の、そして住人たちの紹介の文言の中に、満ち満ちていることを改めて実感する。


きっとこれからは、町の担い手は彼のような生き方が出来る人が、勤めていく必要があるのではと、感じた次第である。


今日伝えられた情報によると、町に住む若者8名が、町長の態度に反対する団体をつくり活動が始まったらしい。微力だが、関心を持ち続け、出来る限りの協力をしていくつもりである。