gyutanyaroのブログ

日々のつれづれを。

ここに、気を遣わなければいけないのか!

ひょんなことから、2月中旬よりスポーツジムに。
私の入会したコースは、早朝5時から10時までが利用時間。
現在、出張で留守した時以外、皆勤賞。
つまり、起床4時半、徒歩にてジムへ。ほぼ5時きっかりに入室、その後、みっちり1時間10種類ほどのマシンで汗を流す。ジムを出たあとは、3キロほどジョギングして帰宅。
(このあと、朝食後、徒歩通勤のため、3キロ余りを40分かけて・・・)


私、これが苦痛でないのです。むしろ、楽しくてしょうがないほど。


なのに、今回のコロナウィルスのクラスターが、とあるスポーツジムで発生したおかげで、ひと様に「ジムに行って楽しい毎日なんですよ」なんて言った日にゃ、それこそ、非国民扱いの今の日本です。


一応、弁解がましく補足説明を。
現在、私の行っているジムの状況をいえば、私の滞在する時間は、ほぼ貸し切り状態。
一人でスタートして、1時間、他に誰も来ない場合さえある、そんな状況です。
(つまり安全だと言いたい、こと理解していただけますか!)


でも、大概の皆さんは、私の都度弁解がましいジムの様子を聞くまでもなく、(なぜこんななかで、迷惑なほどの早起きを続けて、そんな危険な思いをするのか?馬鹿じゃねぇのか、こいつは!)「だいじょうぶ?」と来るんだ、これが。


だから決めた、ジムに行っていること、今後一切口外をしないこと。


ささやかな抵抗(コロナにか!)ではあるが、バイク30分懸命に漕ぎ出しながら、そう決めた今日の朝だった。

不思議なことって、ある、ほんとに。

母のこと。昨年の初夏の折、お口の中にガンが見つかり大学病院にて切除手術。その後、転移のため、年末に再手術。そして、2月から明日までの予定で、放射線治療のため入院中。


私のこと。昨年8月母の手術に伴う付き添いで、帰省。その際に、歯茎に違和感を感じ、9月より歯科医院に受診。レントゲンでの診断の結果、歯茎の一部切開をするが、病巣の部位が顔の神経の束が占める場所に近似しているため、処置できないまま縫合。


以来、毎週通院しながら化膿している部分への処置が続く。2月後半に歯科医からもう一度麻酔をして、切開を試みるとの説明。処置後、多少良くなるものの、すぐに今回の治療期間の中で、最も状態が悪くなる。すぐに、歯科医院を訪ね、処置を施してもらう。


意を決したような歯科医の気合の入った治療で、その日を境に急激に快方へと。


明日は、私の誕生日。母の放射線治療の最終日。そして、私の今回の歯科治療の最終日。


母の最初の手術に立ち会ったおかげで、自分の歯茎の切開ごときことがいかに、小事かを知り、恐れずに治療に臨むことができ、明日は半年以上にもおよぶ治療の区切りをともに味わうこととなる。もちろん、偶然であろうが、同じような場所が不調となり、区切りの日を共有できる、


「共時性」とよぶには、少々物足りないが、少しだけ親子のつながりを感じた出来事だった。

思わず苦笑い。

思えばそれは、半世紀以上も前のこと。


小学校の運動会 徒競走で、私は5等賞。仲の良かった友達は、見事1等賞で景品はノート(帳面)。私は、参加賞として1本の鉛筆であった。


私はそれを機に、トレーニングをする、つまり朝早起きをして家の周囲を走り回るという、習慣がはじまったのだ。


効果は着実にうまれた。その後、すっかりとスポーツ少年となった私は、とある競技で本気でオリンピックを目指すことになる。


時は流れ、私は家庭を持ち、子供に恵まれ仕事も充実。30代になったことで受けた健康診断でショッキングな結果が判明、良く生きてますねとあきれられるほどの、高いコレステロール値をはじめ、絶望的な数字の数々。即刻、夫婦して病院に呼び出され、医者から「このままでは、子供さんの卒業式に出られませんよ」と脅かされ、そのまま二人して栄養指導の専門家の待つ部屋に移動。


めちゃくちゃな食生活の見直しを求められた。


その日を境に、子供時代のような早起き、そしてランニングをするという毎日の習慣が再び始まる。さすがに、今から9年前の震災時は、1か月ほど自粛したが、5月のGWには再開していたことを思い出す。


還暦をむかえて今も、その習慣は続いている。体調維持に役立つ習慣と思い、20分早歩きのあとに、40分ほどゆったりと走る、6キロほどの行程であるが、年明け以降、立て続けに古傷でもある、腰痛とそのあとに、寝違えたような首の痛みに襲われた。


どちらも、時間の経過とともに回復はしたのだが、これは、きっと何かのサインなのだと自覚する。このままでは、いけないのだと。


そこで、思いついたのが、かねてから通ってみたかったスポーツジムである。


もともと私の長年のランニングコースの途中に、一軒のスポーツジムがあった。24時間営業のジムは、わたしの早朝ランニングの際にも、煌々とあかりが灯り、窓越しにマシンで鍛える人の姿が見えている。


2月15日、私は申し込みを終えて、晴れて一会員となった。


毎朝のランニングが基本としながら、ジムでのトレーニングにより、筋肉と関節に刺激を加えてやろうとの狙いだ。


早速、新習慣がはじまった。慣れないマシンではあるが、毎日取り組んでいると、それぞれの機械の意味がわかるようになってきた。自分の取り組みの目的にあわせて、プログラムを考える。


3月に入るころには、この新習慣も身に付き始めた実感があった。


それなのにである、昨日ジムの入り口に1枚の張り紙が。


無情にも、ジムは新型コロナウィルスにとって危険な場所と認識され、営業を16日まで一時休止するとの連絡なのだ。


あぁ、全く苦笑いである。健康づくりに通った先が、健康に悪影響を及ぼす場所として閉じられてしまうなどとは。


良かれと思って、懸命に創り上げてきた我々の社会に、移動の制約や交流の制約が今求められている。これからは、グローバル化だと言われ、労働力として日本中の田舎町まで、海外の方を見かける。まして、国の収入が中国からの観光客をあてにしている実態さえも明らかになったのが、今回のウィルス騒動だ。


すでに、多くの局面で苦笑いですまない状況が進行中である。良薬は口に苦いそうだが、この苦い経験を我々は、これからどう生かしていくかが、問われている。